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初めての……嗚呼、未知なる快感よ! Part1
旅行会社に勤務していますと、全国各地さまざまな場所へ足を運びます。そして、時にはお客様を夜の街へご案内しなくてはなりません。また、そのような地域の知識を貯えとかないといけません。
北海道ならば札幌ススキノ、愛知県ならば名古屋の栄、大阪ならば梅田や日本橋、広島県なら薬研堀……と、オススメの場所を網羅しております。
そう書きますと、「いいな~、仕事と称して風俗巡りか!」と思われますが、私の場合はあくまでも知識だけです。そう、知識だけ……。だって、行ったこと、無いんですもの、風俗店。いや、正確に言えば、行ったことが無かったのです。知識は仕事のためにネットなどを参考しにしたものです。
それでは、なぜ、私が風俗で遊んだことがなかったのか? それはいろいろな理由がありますが、私のような薄給で遊ぶのはキツイ! それが大きな理由です。……いや、本当はなんとなく、少し恐かっただけなんです。ほら、だって、ネットの体験談を読んでいると「化け物みたいなババァが出てきた」といったものをはじめ、尻込みせざるを得ないじゃないですか? なので、遊べなかったんです……。
しかし、いつものようにお客様のための情報収集にアンダーナビを見ていたら、割引サービスが当たるコンテンツが多いことに気付いたのです。中には、かなりお得に遊べるお店もあるではありませんか! もちろん、当たる保証はありません。なので、イチかバチかで投稿してみました。すると……当たりました! 香川県の某店です。ちょうど、その頃、私は仕事で四国滞在中だったので応募した次第です。
さて、当日です。仕事は朝からあり、お客様を御案内させていただきましたが、やはり、どこか上の空……。もちろん、仕事は全うしましたが……。そして夕方になり、お客様を宴会に送り込んで、やっと私の自由時間です。仕事柄、土地勘はあり、道が分かりますので行きました、当選した『N』というお店へ。
何せ、このようなお店へ入るのは初めてですのでドキドキです。店のスタッフさんに当選の件を伝えると、すんなりと案内してくれました。ただ、その前に待合室へ通されましたが、初めてなもんでキョロキョロしちゃいました。おそらく、挙動不審者に写ったことでしょう。事実、この後に判明しますが……。
記念すべき、私の風俗童貞を奪ってくださるのは、サリナさんという女性でした。26歳で私より少しお姉さんです。スタイルも最高で、まるで夢のようです。しかし……。
「キャッ!」
挨拶をして私の手を握るなり、サリナさんが驚いて声を上げました。
「お客様……手が冷たい、っていうか冷た過ぎ!」
そうです、私は緊張のあまり体中の血が通わなくなり、手の指先が冷たくなっていたのです。こういうときは素直に言うしかない。逆に、素直に言うことで、女性も優しく導いてくれる……そんな情報もネットで得ていましたので、言いました。
「実は……風俗店、初めてなんですぅ……」
すると、サリナさんはニッコリして言いました。
「な~んだ、そういうことなのね! どうりで……」
“どうりで……”というのは、私の待合室での行動にあります。あまりにもキョロキョロしていたので、やはりスタッフさんの目には挙動不審に映ったようです。なので、百戦錬磨のサリナさんを私の担当にしたとか。
「お仕事前に、“ちょっと気をつけてね”って言われたのよ(笑)」




