『肉体が織り成す美味なる曲線の芸術』part1

「これは上物に違いない……」
 四国の某デリヘル店に在籍する比奈(ひな)嬢を目の当たりにした時、私は直感でそう思いました。それは彼女が着ているワンピースの上からも一目瞭然なほど、腰の辺りがくびれていたからです。
 料理人を生業としている私ですが、素材の良し悪しは一目見れば、大抵わかります。たとえば魚は目の濁り具合でわかりますし、野菜や果実も表面の葉や皮の張り具合を見れば一目瞭然です。大体の鮮度は見ただけで予測できます。
 同様に女性の良し悪しを見分けるには、私の場合はウエストのくびれで判断してしまうのです。なぜならば、女性が『くびれ』を作る。もしくはキープすることは、とても大変なことだから。食事制限やエクササイズなどで維持するなど、並大抵の努力ではないでしょう。それができるということは、『仕事もデキる』女性に違いありません。だからこそ、比奈嬢を見た時に私の期待が高まったのです。
「本日はよろしくお願いします……」
 密のように甘い声で囁くように挨拶をする彼女。会釈した時に覗いた胸元の谷間も申し分がなく、まだ衣服をまとっているにも関わらず、私の瞼の裏には比奈嬢の美しい裸体が想像できた。そして、その想像は脳に直結して股間を刺激したのは言うまでもない。
「それでは、お風呂の用意ができましたので……」
 いよいよ、待望の裸体を拝める……と思いきや。そうは問屋が卸さないようで。先に用意をするために脱衣場へ行っていた彼女は、身体にバスタオルを巻いていて布一枚の壁の前に私の願いは儚く遮断されたのです。それでも、シャワールームに入ってしまえば……という考えは浅はかだったのでしょう。まず、ボディ洗いをするために石鹸の泡まみれになっていたため、くびれどころか巨乳の先端すらも隠されている始末。さらに、少し熱めだったのか室内には湯気が立ちこもり蜃気楼のように邪魔をします。そして、バスタブで潜望鏡になった時のこと。二人でバスタブに入るわけですが、お湯はクリアなのにも関わらず、水面が揺れて湯の中にある比奈嬢のくびれは揺れて拝めず。それほど、彼女の口淫技は激しく、時にはパシャパシャと水面が暴れるほどです。
しかし、激しいだけではなく、時には全てを包む母性のように優しく舌先を這わせ、恥ずかしい透明の液を止めることができないほどです。さらに、その透明の恥汁を楽しむように……まるで極上の吟醸酒を舌先で転がすようにするので私は限界間近です。このままでは本当に股間酒を出してしまいそうです。ちなみに、男性の股間に下がる袋のことを『キ●タマ』と言いますが、実は酒に由来があるのです。酒は『き』と読むことがあります。たとえば神棚に供える酒を『お神酒(おみき)』と読みますが、古来、酒というものは現在のような透明なものではありませんでした。太古の酒はドブロクのように白く濁っていたもので、そのような白濁液を製造する玉だから『酒(き)の玉』が転じて『キ●タマ』になったという説があるのです。
「そろそろ出ましょうか?」
 私が悦に浸って目を閉じ、薀蓄を述べている間に潜望鏡タイムは終了したようで、気付けば比奈嬢は次の準備のために浴室を出ていました。もちろん、身体にはバスタオルが巻かれているので、またまたお預け状態になってしまった私。嗚呼……。