時間限定の恋人。ユナ、そのムール貝の深い味わい Part1

私は「一流企業」と呼ばれる総合商社の東京本社に勤める独身サラリーマン。「勝ち組」であり続けるために、一般サラリーマンの数倍もの仕事量をこなしていると自負しています。しかし油断するとすぐに「負け組」に転落するので、日常的にプレッシャーが大きく、ストレスもたまりがちです。「会社は能力主義、自分は恋愛至上主義」というわけにはいかず、恋愛に逃避することもできません。そもそも仕事が忙しすぎて女性との出会いがなかったのです。
そこで、性欲の処理と精神のメンテナンスを兼ねて楽しんでいるのがデリヘル嬢との擬似恋愛。利用しているのはデリヘル「お泊まりコース」(6~8時間)です。私の年収は1500万円超だし、最近ではカードが利用できる店が多いので、お金の心配はありません。欲しいのは、女性のぬくもりなのです。
先日相手をしてもらったデリヘル嬢ユナとの体験をつづります。チェックインした新宿のシティホテルにやってきたユナは、歌手の島谷ひとみ似の女性でした。身長は160センチくらい。年齢は23歳。肩まで伸びた髪はサラサラで、潤んだ瞳が印象的。コートの上からも引き締まった肉体が想像できました。
ホテルの近くにある、深夜まで開いているイタリアンレストランを予約してあったので、そこで遅い夕食をとりました。パルマ産生ハムとモッツァレラを口にしながら、ユナが「○○さん(私の名前)はモテるでしょう?」と切り出しました。「いや、いや」と私は否定したものの、気分が悪いはずがありません。
「私はユナを幸せにすることはできないかもしれませんが、少なくとも今の私は幸せです」と素直に口にしました。するとユナは「私はおいしい料理を食べると幸せな気持ちになります。すでに仕事であることを忘れつつあるほどです」と笑いました。
ムール貝のワイン蒸しがことのほか美味で、料理に合うキリっと冷えた白ワインもすこぶる進みました。私たちはたっぷり時間をかけて料理を食べ、最近観た映画の話で意気投合しました。
「映画はいつも予想しない展開を用意していますが、今日はどんなストーリー展開になるのか楽しみにしていました」とユナは語りました。「それがこんなにおいしい料理をいただけるなんて、本当のデートのようです」
その日、楽しげに食事をした私たちはきっと普通の恋人たちに見えたことでしょう。