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『汚々マイガーッ!(泣)』part3
ボク自身、思い出したくもないが、一番、思い出に残っているのが6年前のこと。渋谷の某ホテヘルで遊ぼうとしたときのことだ。
ある情報誌を見て、まず、女のコが可愛かったこと。そして『ホンモノ渋谷ギャルのみ』というキャッチフレーズに期待してしまったのだ。
ネットで予約も済ませて、いざ出陣! ホテヘルなので受付で料金を払い、そのマンションの下で待っていると……来た! 写真よりもガングロギャルだが(時代を感じさせるなぁ~)、これぞ渋谷という感じがして楽しみ~と、思ってたのだが……。なんか変な香りがするんである。半乾きの洗濯物が腐って、そこにドブの水をかけたような……平たく言えば臭いのだ。しかし、時折、香水の香りも感じて……と、鼻をヒクヒクさせてたら彼女が、こう言った。しかも平然とした表情で……。
「臭う? ウチ、家出中で店の待機場に泊まってるから、あんまり風呂、入ってないんだよね~。でも、香水つけってっから大丈夫!」
……大丈夫じゃねえだろ! しかし、悔しいがルックスはかわいいのである。それに、プレイ前にシャワーを浴びれば大丈夫だろう。そう思ってホテルへ。しかし、いきなり、そのシャワータイムで驚かされた。彼女の体に当たった飛沫が、黒い水滴になって落ちるのである。つまり、それほど体が汚れてたってワケだ。気がつけばバスルームの床には黒い液体が流れているほどだ……。
あ然とするしかないボク。しかし、彼女は我関せずとばかり、マイペースでシャワーを浴びて“気持ちいい~”とか言ってやがる。手持ち無沙汰になったボクにやっと気付いた彼女が言った。
「ごめ~ん! 久々のシャワーだったから(ニッコリ)。お客さん、先に出てベッドで待ってて!」
なんとなく、同じ空間にいたくもなかったので、ボクは言われるがままにバスルームを出た。しかし、である。今度は彼女が出てこないのだ、バスルームから。5分、10分……さすがに15分が経った時、シビレを切らしたボクはバスルームのドアを開けた。
「ごめ~ん、お風呂も久々だからさぁ、ついつい長湯しちゃった(ニッコリ)」
お~い! ついつい、じゃねえだろ! しかし、それよりも驚いたのは、彼女の顔がさっきよりも白くなってたのである。それよりも、ボクは見逃さなかった。彼女が浸かっていたバスタブの湯の表面には無数の垢が浮かんでいたのだ。
……戦意喪失である。ここまで汚いとプレイする気にならないのは当然のことだろう。ボクは着替えて帰る用意をした。“あれ? どうしたの~?”という、彼女のノー天気な声が虚しく部屋に響く中、ボクは一人で部屋を出た。そして、店の受付へと向かった。もちろん、この一件を報告するためである。いかに、彼女がヒドイかをスタッフに伝え、返金を申し出た。すると、受付の奥から強面の男が現れ、こう言ったのだ。
「あぁ? ウチの店の女のコが汚いだと? ちゃんとシャワー浴びたんだからいいだろうがっ! それになぁ、ウチの店のウリ、知ってる? ホンモノの渋谷ギャルを集めてるってことで、あのコは『汚ギャル』なんだよ! どうだ、リアルだろ?」
……汚々マイガーッ! いや、Oh,マイガー! 神様がいるのならば、ボクを救ってください……っていうか、せめてプレイ料金だけでも返してください(泣)。しかし、そんな願いも虚しく、“一回、ホテルに入ったんだからプレイしたも同然なんだよ!”という強面スタッフのドスが効いた声と共に受付から追い出されたのだ。汚ギャルだなんて、時代を感じさせて今だから笑える……なんて、余裕は無く、今、思い出しても泣けてくるし、なんとなく、鼻の奥にアノ臭いがよみがえる……気がするのだ(泣)。
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