3つの物語で奏でるルームミラー越しのモノローグ Part1

風俗ライターという仕事をしていて面白いのは、やはり、イロイロな人に出会えることだ。それは、主役である嬢はもちろんのこと、お店のスタッフしかり。で、不思議なことに人気店ほど個性派揃いなのは気のせいだろうか? とにかく、そんな人々に囲まれて仕事ができるのは楽しいかぎり。そう思っていると……。
「それはウチもそうですよ!」
声の主は大阪某所を拠点とするデリバリーM性感店のドライバーを務めるOさん。年齢は43歳。お店のオーナーから絶大な信頼を寄せられ、実質的には副店長クラスの方である。そんなOさんの話に耳を傾けてみよう……。

ウチの店の車、ワゴン車でっしゃろ? なんでやと思います?
もちろん、ウチの店も最初はセダンやったんです。でも、ある嬢が入ったのがキッカケでワゴン車になったんですわ。
そのコは美奈子さんと言いまして、今から8年前に在籍してたコや。2年前に辞めはりましたけどね。彼女、ルックスは極上ってワケやないけど、とにかくテクニシャンでね。オーバーではなく、予約が分刻みで入ってたほどやで。大阪のフーゾク業界じゃ知らない者はいないってほどのツワモノやったわ。性格も良かったし、なによりもエロい! 例えば、赤信号で止まっているとき、後ろからそっ近づいて、耳に息を吹きかけてきますねん、「これで元気になった?」ってニヤリとしながら。あれこそ正真正銘の痴女の微笑みってやつやね。もちろん、元気になりますわ、ビンビンに。でも、その後、悶々となっちゃうんやけど(笑)。
それで、美奈子さんのスケジュールはホテルからホテルの日々で。待合室にいたことがめったにないほど。だから、同じ店に在籍していながら「美奈子さんを見たことがない」って女のコも多い、いわば伝説嬢だったの。もちろん、次のお客様のもとへ向かう車の中で着替えてたんやけど、普通の車だと着替えにくいやん? よく、「後部シートがせまいからパンストが履きにくいわぁ」って美奈子さんが言ってまして。それを聞いたオーナーが「彼女は店に貢献してるから……」って、アッサリとワゴン車になったってわけですわ。

でな、もちろん、タダで終わらせまへんで。そこは大阪人や。キッチリ、もとを取ったるってことになりまして(笑)。ウチの店がナニをしたかといえば、『お出迎えプレイ』っちゅうコースを設置したんや。
どういうもんかといえば、お客さんをこのワゴン車で最寄の駅まで迎えにいくでしょ。で、後部ドアを開けたら、アラ、ビックリ! もう女のコが待機してまんねん。そして、ウチの店はM性感なんでお客さんは受身専門なんやけど、ホテルまでの道のりの間、タッチされて……後は想像にお任せしますわ。
もうね、その間、後部座席からは言葉責めと悶え声の合唱状態ですわ(笑)。
「あ~ら、車の中なのに、もうビンビンなの?」
「ヒイィ~!」
「あら? なんかパンツに恥ずかしいシミができてるじゃない?」
「あ、あぁ~」
「ホテルまでガマンできないのかしら? いけないコね・・・」
「あ、あ、あ、・・・・・あぁっ!」
ま、こんな具合ですわ。車内からプレイ時間に換算されるんで店としても利点ばかりで言うこと無し! さらに物珍しさも手伝って、連日、大盛況でして。もう、運転中、後ろからアハン、ウフン、うるさいったらありゃしない(笑)。
ん? そういうときのウチですか? そりゃあね、老いても男ですから(笑)、ムラムラしちゃうことなんてしょっちゅうですよ。とくに美奈子さんのときは、アソコが大きくなって、何度、ハンドルに引っかかったことか……ま、それはジョークやがな(笑)。で、ウチがムラムラするコに限って、お店のトップクラスにランクインするコばかりで。だからね、新人さんが入ってきて、この『お出迎えプレイ』をすれば、大体、レベルがわかりますよ。で、オーナーにそれを伝えて、イロイロと役立ってたんやけどね……。いや、実は今、このコース、やりたくてもやれまへんねん。ほら、最近、後ろのシートの人もシートベルト着用が義務付けられたやないですか? それで泣く泣く、『お出迎えコース』を廃止したんですわ。でも、今度は店で駐車場を専用の借りて、動かない車内でのプレイを考えてますねん。それもな、雰囲気を出すためにウチも車に乗りまんねん、ドライバー役で。うん、大阪人のドライバーは転んでもタダでは起きまへん(爆笑)