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『“快感配達人”の日々』 Part1
フーゾク店を支えているのは、もちろん、在籍している女のコだけじゃない。
店舗型だったら受付や使用後の部屋を掃除する男性スタッフや支配人(もしくはマネージャーとも呼ばれるポスト)。
そして、デリバリー系だと絶対に欠かせない存在。縁の下の力持ちどころか、影の主役とまで言い切りたいのが“ドライバーさん”である。そう、ドライバーさんがいなければ、彼女たちは目的地に行けないワケだし、デリバリーされないボクたちもイケないのである。
ボクは風俗ライターという職業上、お店の女の子だけではなく、このドライバーさんともお話しする機会が多い。時には取材後に便乗して最寄の駅まで乗せてもらったりして。で、その時、お店の女のコの情報を得るというワケ。実はドライバーさんって、店長さんよりも女のコの情報収集に長けてたりするワケですよ。なぜならば、『車内』という密室で女のコとツーショットになる機会が多いんですから……。それゆえに、イロイロな話を聞かせてくれるのだ。僕がいつもお世話になっているのは都内・錦糸町を拠点にしているデリヘル店『D』のドライバー竹山さん。もちろん、仮名であるが、お笑いのカンニング竹山氏に似ていることから嬢の間で「竹山さん」と呼ばれているのだ。年齢は45歳。風俗ドライバー歴は4年ほどだという。そんな彼の話を聞いてみた。
え? 店のドライバーになったキッカケ? オレね、元々、タクシーの運転手だったのよ。15年位、やってたかな? ただ単に車の運転が好きってことで。でもさ、ほら、タクシー業界もイロイロとキツイでしょ? コンスタントに稼げるってワケじゃないしね。でね、タクシードライバー時代は池袋を中心に走ってたから、深夜になると風俗で働いてる女のコを乗せる機会が多かったのね。もちろん、男性スタッフもしかりなんだけど。で、5年位前からかな? ほら、取締りが厳しくなって未許可の店舗型の店がのきなみにデリバリー系になってったでしょ? そんな時に、けっこう、誘われるようになったのよ。
「運転手さん、うちの店で働かない?」みたいな。
中には、いきなり条件を提示してくる店長さんもいたけどね~。でも、即決断ってワケには……ねぇ? 正直、オレ自身、風俗ってものに少なからずとも偏見があったのも事実だし、あとは……恐い世界ってイメージあるじゃん? まぁ、入ってしまえば、みんな、いい人ばかりで心配は杞憂に終わったんだけどね(笑)。そんなこんなで当初は断ってたのよ、この仕事。でもね、子供が高校に入学するとさ、やっぱり、固定給のほうがありがたいといえばありがたい。で、そう思ってたときに、「うちの店でドライバー、どう?」って誘ってくれたのが今のお店の支配人さん。何度もオレのタクシーに乗せていて面識もあったんで、連絡先を聞いてね。次の日、電話しましたよ、えぇ。そこからは4年、今の店で頑張ってますよ。
自分が風俗ドライバーとして働いていることで家族の心境、ですか? 実はね、オレ、最初は隠してたんですよ、この仕事。やっぱりね、最初は後ろめたさがあったもんで。なので、妻には「ある会社の社長の専属運転手だ」って言ってたの(笑)。でもさ、バレちゃったんだよね。それはね、女のコの香り! ほら、女のコ、移動中に香水をつけたりするでしょ? オレに直接かからなくても、香りが移っちゃうんだよね……。それも、みんなが同じ香水じゃないでしょ? 女のコの数だけ香りがあって……。で、妻が「あなたの働いている会社の社長は女性? それも、何人もいるようね、社長さんが」って言われちゃってね(苦笑)。だから、正直に言いましたよ。まぁ、妻もわかってくれたし、何よりもシッカリと給料を払ってくれるから感謝ですよ、夫婦共々。ただ、やっぱり大学1年生の娘には……ねぇ、それは察してください。




