性の道は聖なる道なり!? Part2

「この世界に入ったのは今から12年前のことですけど、自分は27歳でした。キッカケは……恥ずかしい話ですけど、女性にハマりまして。自分、坊主ですけど、そういうところはガマンできないんです(笑)。で、借金を作ってしまい、父親から勘当されたんですよ。そんな時に、このお店の大元の会社のオーナーに拾われまして。オーナー、ウチの寺の檀家さんだったんです(笑)。だから、顔見知りでして。さらに、自分の親父にも話をつけてくれたんです。なので、今は実家に出入りしてますけど(笑)。で、当時、オーナーは飲食店を数軒、経営していまして。最初は自分もその店で働いていたんですけど、間もなくしてデリヘルを立ち上げようとなりまして……」

 もちろん、川崎店長は風俗店経営の経験は無かった。さらに、オーナーも、その会社のスタッフも、もちろん、未経験であった。
「なので、諸々の登記の仕方など、自分で勉強しました」
 と、いうことで、川崎店長が実質、一人で立ち上げたそうだ。創業期に一番、苦労したのは、在籍女性の確保だという。

「とりあえず、求人情報誌に広告を載せまして。女性は来るには来たんですけど……。
 ひとまず、採用した女のコには講習を受けてもらおうと思ったのですが……」
 その話を切り出した途端、複雑な表情を見せた川崎店長。以下、店長の回想モノローグである。

「女のコを採用するに当たって、ルックスはもちろんですけど、やはりテクニックが大切だと思いまして。講習を行ったんです。もちろん、女のコにはプレイ代金と同じ金額を“講習費”として支払って。
 それで、店を始めて3年ある日、Aさんという女性が面接を受けに来まして。ルックスは最高だし、面接の受け答えも礼儀正しい。そこで、講習に……ってなったんです。
 なんでも、彼女は風俗で働いた経験は無いけど、エッチは大好きだっていうんです。経験した人数も3ケタに達しているということで。事実、慣れてるっていうんでしょうか。全身リップって、素人のコだと、たとえば乳首を舐めるとなったらそれだけ、なんですよ。つまり、動かしているのは舌だけで、手は何もしない。でも、Aさんは乳首を舐めながら、タマやアナル周辺を刺激してきて、さらには手コキをするんです。これが、めちゃくちゃ気持ち良くて……それで、口に入れた瞬間に発射しちゃったんです。えぇ、1回もスロートしないで(笑)。そしたら、その女のコが嘲笑うように、“こんなだらしない店長の店なんて、大したことないわね……”って、入店を拒否しまして。いや~、ショックでした。
 なので、その後、講習を行うときは、早くイカないように、頭の中で因数分解を思い浮かべたりして(笑)、ガマンしてたんですけど……そうしたら、今度は“どうして、イカないの? わたし、テクニックないんですか?”って泣かれる始末でして(苦笑)。いったい、どうしたらいいんだ? そんな感情で自暴自棄になりそうでした……」

 そんなこんなで、一時期は女のコの採用に消極的だったという川崎店長。それは、当時、在籍する女のコの質や数が落ち着いていたということもあるのだが、この“変わり映えしない”という状況が、店にとって命取りだと気付いたそうだ。

「常連さんはいるんですけど、それ以上に新規のお客様の数が伸びない。つまり、ホームページで紹介している女のコがいつでも同じなんで、飽きられちゃったんでしょう。でも、なんか新規で女のコを採用するのは気が引けるし……それほど、あの講習の一件が尾を引いていたんです。そんな感じで悩んでいたら手を差し伸べてくれた人がいたんです。
 今はお店を辞めちゃいましたが、綾ちゃん(仮名)という女のコでして。彼女、当時、掛け持ちでAVの仕事もしていまして。まぁ、企画女優だったんで、そんなにお金にならないってことで風俗のお仕事もしていたみたいです。でも、実は今、けっこう人気のAV女優になってるんですけど……。それはさておき、綾ちゃんが言ったんです。
“店長、講習の内容をDVDにしてみれば?”って。つまり、今まで私がカラダを張って教えていたことを収録して、講習用DVDにすれば、それを見れば仕事の流れが分かるというアイデアだったんです。撮影や編集は綾ちゃんの知り合いが格安でやってくれました。
 で、その作品、モデルが綾ちゃんと私なんですけど、この綾ちゃんのテクニックもすごかったですね~。フェラなんて柔らかい舌が亀頭を包んだかと思えば、キュッって感じで締め上げるんです。撮影中だけど……思わずイッちゃいました(苦笑)。綾ちゃんも狙っていたようで、出しちゃった私の顔を見てニヤリしてたもんな~。
 それはさておき、この講習DVD、私の負担が軽くなっただけではないんです。求人誌に『講習無し』と書いたら、女のコの募集が殺到しまして。それで起死回生したんです」