4/16
タイムリミットの恋 Part1
そのコが待っていたホテルの部屋にやって来たとき、これまでになかった感情が芽生えた。簡単に言えば、ときめいたのだ、彼女に。
それは都内のKという地域を拠点にするデリヘルで遊んだ時のことだった。ネットでは彼女は顔出しNGだったので、ある意味、勝負であったのだが……。モザイクに隠された顔は雰囲気からして大人っぽいのかと思っていた。しかし、目の前にいた彼女は、まだあどけなさの残る顔であり、いわゆるロリ系である。正直、お姉さま系が好きな自分の好みではなかった。さらに私服と思われるシフォンワンピもかわいらしいが、自分の好みじゃなかったりして……。
(でも、まぁ、呼んじゃったしなぁ……)
そんな心の言葉を察したのだろうか。
「わたしじゃダメ、ですかぁ?」
そう言いながら、目をウルウルさせながら見つめられたら……もちろん、断れるワケがない。そして、なぜだか、その瞳に惹かれてしまった。もしかして、『萌え』とでもいうのだろうか? よく分かんない。だって、こんな気持ち、初めてだから。でも、この気持ちに似た気持ちは……初めてじゃない。
彼女……仮にリナちゃんとでも呼ぼう。そのリナちゃんはルックス的には元モー娘。の石川梨華を小さくした感じである。で、その彼女が脱いで驚いた。店の特徴上、分かっていたが、全裸に全身網タイツなのである。でも、そんな姿の女性を見るのは初めてなので驚いた以外のナニモノでもない。
そして、“わたしはもう、浴びてきましたからぁ”と、シャワータイムはその姿で全身を洗ってもらったが、なんだか不思議だ。
その後、先にベッドへ通され、後から現れたリナちゃんはメイド服を着ていた。ソレも、先ほどの全身網タイツの上に着用しているのである。普段ならば絶対に見ることのできないスタイルである。だからだろうか。思わずコーフンしてしまった! そう、『非日常』を楽しんでこその風俗である。なので、このコーフンは嬉しいかぎり! と、思わず、本能の赴くままに飛びつこうとしたところ……。
「キャッ!」
と、かわいらしく驚く。いやはや、それだけでもイキそうなほど……ん? 今までこんな感覚、フーゾクでは味わったことないぞ……。いったい、なんなんだろう、この感覚。
「ごめんなさい、ご主人様(=客)が、いきなり襲ってきたもので驚いて……」
申し訳なさそうに謝ってくるリナちゃんであるが、いやいや、悪いのはコチラであって、そんな顔で謝られると……と、思いながら、あることに気がついた。
「たぶん、オレ、このコに惚れた」




