9/30
『早熟の果実は時に甘く、時に酸っぱく……』part2
舞子ちゃんはいわゆる普通のコだった、ルックスは。いや、バストもEカップで、なかなかのグラマーで、ボク好みある。どこが“不思議ちゃん”なのだろう? しかし、ホテルへ向かう道でなんとなく、分かった。
「あぁ、こっちの方角か……」
「北西方面のほうがいいんだけどな……」
そんなことをつぶやいてるのだ。う~ん、不思議といえば不思議だが、方角を気にしているってことは、もしかしてこの地域のことが分からないので少し神経質になっているのかも? そう思うことにしてホテルへと急いだ。そして、チェックインしてミッションその1を決行することにした。
「あのさぁ、舞子ちゃん、新人さんなだってね。なんで、このお仕事をしようと思ったの?」
そう訊いた。あ、改めて断っておきますが、普段のボクはこのような質問をしません。だって、風俗嬢に嫌われる質問のトップクラスですからね、「なんで風俗嬢になったの?」って。でも、店長さんから頼まれたので仕方ない。なんでも、志望動機を訊いても麻衣子ちゃんは「内緒」といって答えないそうである。なので、ボクは訊いたのだ。
「もともと風俗で働くのは抵抗なかったんです。エッチも好きだし、“あるコト”をしたかったんで。で、お店を選ぶ時に、あの~……変なコって思わないでくださいね。私の家からちょうど良い方角にあったんですよ、このお店。……私、風水マニアで気になっちゃうんですよね~(ニッコリ)」
天真爛漫な笑みを浮かべてそう答えた舞子ちゃん。う~ん、そうなのか……としか言いようがないよな~。なので、ホテルまでの道程で“良い方向”へ進みたかったそうだ。そして、シャワーを浴びながら風水についてアレコレ語るのだが、ボクにはチンプンカンプンなのである(笑)。ちなみに、後日、店長にこの件を伝えたところ、「まぁ、風水とか人によってはオカルト的に捕らえる人もいるんで“恐い”って評価になったんでしょうね……」と言っていたが……。
「お客様、あちらを向いていただけますか? その方が感度が高まるんです……」
えぇ~!? そういうことにも方角って関係あるのか? 正直なところ、そう思っていたら、背後から抱きついてきて泡まみれのEカップバストを押し付けられ、さらに彼女の手はボクの股間へ……そのままキュッキュッとやり始めたもんだからタマらないのである。スナップが絶妙というか、緩急使いわける手の動きは絶品なのだ。っていうか、これほどのテクがあるのなら方角も方向も関係なく気持ちイイって! さらに、ボクの目の前にひざまずくと、Eカップのバストでチ●ポをはさんで左右に揺らすように、ここでも緩急使い分けて責めてくるではないか。ハッキリ言って、ここ最近で味わったパイズリの中ではトップクラスであり、ボクを見上げながら見つめる視線のエロいこと! とても新人には思わないほどだ。ぶっちゃけ、ここで爆発してもイイと思えた。しかし、堪えてベッドまでお楽しみを取っておくことにした。
「それでは先にベッドの上で待っててくださいね!」
キスをしながらベッドへと送り出してくれた舞子ちゃん。たしかに、風水の一件はあったが、別に気にならないし、むしろ、そのテクニックから有望な新人なのでは? そう思ったので彼女が準備している間、店長へ手早くメールを送った。しかし、である。なかなかシャワールームから出てこないのである。いったい、どうしたんだ?
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9/29
『早熟の果実は時に甘く、時に酸っぱく……』part1
「風俗ばかり取材していて飽きませんか?」
そんな質問をされることがあります。で、答えですが、飽きません。だって、ボクが取材しているのは『風俗店』であり、『風俗嬢』であるからだ。だって、風俗店は日々、新たなプレイなどを模索して前に進んでいるし、女のコだって頻繁に新人さんが入ってくる。特に今は夏休みが終わり、大学生の女のコの入店が多くなっている時期だ。そう、風俗は常に動いているのである。
さてさて、先日、知り合いの池袋のホテヘルの店長から連絡があった。なんでも、ボクに相談事があるという。ならば、事務所に伺う旨を伝えたら、それは困るとのこと。ん? なんでだろう? と、いうことで事務所近くの喫茶店で落ち合うことになった。
「いや、イリさんの面が割れたらマズイんで、喫茶店ですみません。で、相談なんですか……」
店長の話を要約してみると、まず、一週間前に舞子ちゃんという19歳の新人が入店した。しかし、彼女がいわゆる“不思議ちゃん”のようである。事実、お客さんから「恐い」と1件のクレームが入った(新人なので、ということで事態は収まったらしい)。同店は講習自体をDVDを見せて行い、男性スタッフ相手の実技的なことは一切、やっていないので彼女のプレイスタイルがわからない。そこで、ボクにお客として潜入し、その一部始終を店長に報告してほしいとのこと。もちろん、料金は店側が持つとのこと。しかし、ボク自身は風俗ライターとして事務所に出入りしているので、それがバレないように外で交渉という次第だ。
……実はこのような依頼って、けっこう多いんです。特に新人さんが入って、その技量を報告してほしいというものが。ボク自身も懇意にしている店長さんからのお願いということで断る理由も無いので時間が許す限り、応えるようにしているが……新人さんならではのエピソードというものが多々あったりする。
たとえば、『D』というホテヘル店から同様の依頼があった時のこと。新人のKちゃんの初めての客になってほしいというものだったが、水着を着ていたのである、シャワーの時に。なんでも、このお仕事は初めてであり、男性経験が少なく、男の前で裸になるのが恥ずかしいとのこと。いや、それはないだろう……そう思いつつ、プレイを客として全うして報告する義務があるので、そのまま流れに身を任せた。結果、彼女はベッドのプレイでは下着に着替え、顔を真っ赤にしながら接客。やっとブラを取ったかと思えば、片手で隠す、いわゆる手ブラ状態で、そのまま最後まで乳首を見せずにフィニッシュとなった。ある意味、すごいテクニックだ(笑)。そのまま店長に報告した、もちろん。そんな彼女は風俗嬢に向いてないのでスグに辞めると思いきや、今でも頑張ってる。で、今では面識があるので、時折、取材するが率先して(?)脱ぐまでに成長した(笑)。当時のことを話すと“いや~、やめて~”と照れるが今では笑えるエピソードとして思い出である。
その他にも、泣きながら初めてのフェラをする女のコや、何もしないでずっと横たわっているマグロ嬢など、イロイロな例を報告してきた。で、共通して言えるのは、テクニックの有無はさておき、そこに何ともいえない初々しさがあることだ。それはそれで風俗の醍醐味であり、個人的には楽しめるので依頼を受けるワケだが……さて、今回、依頼を受けた舞子ちゃんのことである。ホテヘルなので受付があるマンションの下で待っていると、彼女が現れた……。
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9/28
ワケあり新人は予測不能のアトラクションのようにpart3
私は我慢の限界に差しかかっていたので、彼女の股間に顔を埋め、ビロビロを両手で広げ、そこに舌を入れて、ついでに中指を入れ、ベチョベチョ・ぐるぐる・ツンツン・じゅぽじゅぽ、といつもエリカ嬢を昇天させている攻撃を繰り出しました。
「うわーん、うわーん」と、彼女は背中をそらせ、足をピーンと伸ばして、大声で叫びました。よしよし、いいぞ。もっと感じてくれ。
やがてのぞみ嬢は白目をむいて、ヨダレをたらしながら、こう言いました。
「…もうダメ。もう限界。男なら、わたしのアソコにデカいチ×ポをぶちこんでよおぉぉぉぉ」
私は、これは久しぶりにナマで挿入できる、と確信しました。そこで、彼女の上に乗り、腰の大砲を握り、角度を定めた時、彼女が奇妙な質問をしたのです。
「…ところで、挿入ってオプション料金いくらでしたっけ?」
この質問には参りました。まったく予測していなかった質問です。不意打ちってやつです。
ところで、身体は乱れているのに頭はクールということですか? それともよがっていたのは演技? 私はとりあえず質問しました。
「はあ? どういう意味かな?」
「わたし、システムがよくわからなくて、つまりどこまですればいくらもらえるのか、とそんなことを思っちゃったわけですが…」
新人はこれだからおもしろい。のぞみ嬢、生粋の天然なのか、それとも…。
私はこの店のシステムと基本プレイ、オプションをレクチャーしてあげました。
「まず、デープキス、タマなめ、アナルなめ、生フェラが基本プレイ。バイブの使用やゴックンはオプション。ほかにはパンストやぶりやヌード撮影なんてのもあったかな?」
「じゃあ、セックスはしなくてもいいんですか?」
私は大声を出して笑った。
「キミはデリヘルがどんなところなのか、知らずに来たんだね?」
「は、はい。好きでもない人とセックスするのは抵抗がありましたが、お金のためだと思い、覚悟して来たのですぅ」
私は彼女の誤解を解き、まずタマなめとアナルなめの仕方を丁寧に教えました。
「あっ、タマタマってつるつるしているのかとばかりかと思っていたら、意外に血管が走っていたり、シワシワだったりして、かわゆいですね」
「そ、そう。かわゆいですか?」
「じゃあ、お尻の穴もなめてね」
「それも初めてですぅ」
そう言いながら、のぞみ嬢は丁寧にアナルをなめてくれました。ちんぐり返しの状態でなめられながら、私はヨダレを流し、「お口でフィニッシュして」とリクエストしました。すると彼女は大きく頷き、なぜか私の口に彼女の股間をあてがい、「本当に私のオシッコを飲まれるんですか。オシッコは急に言われてもなかなかすぐに出ませんよ」と抗議するように言ったのです。これには驚きました。予測不能もここまでくれば立派なものです。
「おい、おい、口でフィニッシュっていうのは、フェラでイカせてくれることだよ」
「えっ、あら、恥ずかしいですぅ」
こんな新人はやはり絶滅危惧種に違いない、と私は確信しました。でも、まったく慣れていないところが仕事っぽくなく、好感がもてるともいえます。
私は仁王立ちし、彼女の後頭部を押さえつけ、強制フェラを決行しました。ときおり、「おえっ」「おえっ」を連発しながら、のぞみ嬢はぎこちないフェラで私を頂点まで誘いました。
「出るよ、出るよ。キミの口に出すよ」
「ゲッ、ぼほっ、げぼっと…わがじまじだぁ…出してくださいぃぃ」
と、彼女がくわえたまましゃべったその時、私は腰を左右に振りながら発射しました。
「うぉぉぉぉぉ」
快楽の電気が背筋から股間に走り、私は雄たけびをあげました。
「お客様、わたしの今日のサービスはいかがでしたか?」
シャワーをあび、洋服に着替えたのぞみ嬢が最後に質問しました。
「新人でワケありだったけど、まったく予測不能の新しいアトラクションみたいでしたよ。それにハプニングが続いたのも新鮮でしたね。点数はつけられないけど、私は満足したよ」
「ありがとうございます。わたしは今日、とても自信になりました。わたしはこの仕事に向いているように感じました」
そう言って彼女は私の唇に自身の唇を寄せました。
「のぞみさん、それはオプションですか?」と、私は聞きました。
「いいえ、これはオプションではなく、わたしが勝手に決めた新人サービスです」
彼女はそう言って歯ぐきを見せて笑いました。前歯の間に陰毛がはさまってるのが見えましたが、私はそれを指摘することができず、苦笑いしながら部屋を出ました。
ともあれ、たまには新人もいいものだ、と私は大きな満足感を得ました。ホテル街は、すでに秋の気配が満ちていました。
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9/27
ワケあり新人は予測不能のアトラクションのようにpart2
のぞみ嬢はぎこちない態度で洋服を脱ぎ、下着姿になりました。私はパンツ一枚の姿で「私が先に入るから、キミはあとから入ってきて」と言ってパンツを脱ぎました。のぞみ嬢は視線をそらしたまま、うわずった声で「は、はい」と返事しました。
シャワーをあびていると、ゆっくりとのぞみ嬢が入ってきました。なぜかバスタオルを巻いていました。とにかく予測不能の行動ばかりです。
「…キミねぇ、シャワーを浴びるのにバスタオルを巻いてくることはないだろう。それはシャワーのあとだよ」
と、軽く注意したその時、のぞみ嬢がころびかけたのです。緊張から足がもつれ、私のほうに倒れるように傾きました。私は自分の胸のあたりで彼女を受けとめました。勃起したチ×ポに彼女の太ももが当たりました。
「大丈夫か?」
「はい。…それより、その、あの、お客さんのソレを直視できないので、タオルで隠していただけますか?」
私は頭がおかしくなりそうでした。でも、こんな機会は滅多にないと思い、勃起したチ×ポにタオルを引っかけました。チ×ポの輪郭はくっきり見えましたが、肌は隠れました。
「これでいい?」
彼女は笑顔で答えました。「はい。やはり、いざ見るという段階になると、それなりの覚悟が必要なんです」
どうして天然記念物のような娘がデリヘルに勤めるようになったのか…。私は不思議に思いながらシャワーをあびました。のぞみ嬢は私に背中を向けて自分で自分の股間を洗っていました。他人が見れば、つくづく奇妙な光景ですね。
私は先にシャワールームを出てベッドに仰向けに倒れました。やれ、やれ。これからどんな展開になるのやら…。
しかし、のぞみ嬢はなかなか出てきませんでした。私はシャワーをしながら倒れているのではないか、と気になってシャワールームの外から声をかけました。
「はい、大丈夫です。いま、シャンプーを終えました。このあとリンスでトリートメントしますから、もう少しお待ちください」
えっ、どうして洗髪しているんだ? しかもトリートメント? 誰がそんなことまで予測できますか?
約10分後、胸から下をバスタオルで隠し、さらに頭にタオルを巻いてのぞみ嬢が登場しました。
「あのねぇ、温泉に来たんじゃないんだから」
私は久しぶりにキツイ口調で言いました。すると彼女は「えっ?」という顔をして「あれっ、ドライヤー忘れた」とつぶやいたのです。
いくら新人とはいえ、私は少しキレました。彼女の手を引っぱり、抱きよせ、バスタオルをはぎとりました。
「きゃ」という小さな声とともに大きな胸が登場しました。私は無言で乳房をつかみ、顔を寄せてしゃぶりました。そして自分のバスタオルもはぎとり、勃起したチ×ポを彼女の腰にグイグイと押しつけました。
「もうビンビンなんだ。さ、見るんだ。じっくり見て、しゃぶってくれ」
のぞみ嬢は何度もまばたきしながら、私の股間に視線を固定しました。
「お、お客さん」
彼女はそう言って、ぎこちない手つきで肉棒を握り、突然、かぶりついてきたのです。
その豪快さは、まるで計量を終えたあとのボクサーのようでした。私のチ×ポは嵐の夜に震える木の葉のようにあっちに揺れ、こっちに揺れながら、大きな快感を届けてくれました。確かに繊細さに欠けるぎこちないフェラでしたが、小手先のワザがないぶん、勢いで押してくるパワーを感じました。
しかし、また予測不能な行動に。のぞみ嬢は、フェラを突然やめ、涙目で過去を語り始めました。
「あ~、欲しかったんです、オチンチンが。子供の頃から、どうしてもこれが欲しくて、夢にまで見ました。でも、最初の彼は、私に隠れて風俗に通っていました。わたしは自分が魅力のない女だと言われたようで…自信をなくしました」
それより、そんなに欲しかったのなら、もっとガンガンしゃぶってくれ、と思いましたが、のぞみ嬢が真剣だったので黙って聞いてあげました。
やがてスッキリしたのか、のぞみ嬢はゆっくり瞳を閉じて、「さあ、わたしを食べてください」と、急に色っぽさを発揮しました。
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9/24
ワケあり新人は予測不能のアトラクションのようにpart1
最近なにかと「ワケあり○○」というタイトルの商品が目立ちますね。高級メロンだけど小さな傷がついているから料金は7割引とか、海沿いに建つホテルだけど窓から海が見えない部屋だから宿泊料金は半額とか、そんな特別な理由によって定価より安くなっている商品です。デフレ時代に対応した商品ですね。
私がいつも利用しているデリヘルでも、この「ワケあり割引企画」があります。はい、新人が担当する場合、2000円引きなのです。
私はその日、いつも指名するエリカ嬢を予約していました。遅いランチをとっていると、私のケイタイに連絡が…。数時間前になってエリカ嬢、急きょ欠勤というお店からの連絡でした。
「F様、たいへん申し訳ございません。エリカが体調不良になりまして、ええ、こればかりはどうしょうもないもので…女性はアレがソレなので、すみません。それで、今日は新人ののぞみちゃんを派遣させていただきたいのですが…。新人なのでワケあり割引を適応し、さらにお詫びの気持ちをこめて、プレイ時間を30分延長させていただきます」
私はエリカ嬢のワガママに閉口していたので、新人ののぞみ嬢に代わることを心地よく承諾しました。
待つこと30分。指定のホテルの部屋にのぞみ嬢はやって来ました。
「F様、はじめまして。新人ののぞみです。仕事を始めてまだ数日なので、テクニックはありませんが、誠意と笑顔で精いっぱいサービスいたします」
のぞみ嬢は加護亜依を大きくし、さらに大人っぽくしたような女性でした。年齢は24~26。前職は飲食店のバイトでしょうか…そんな想像をしながら頭の中で全裸にしてみました。
胸は少し小さめですが、吸いつくような肌が魅力。お尻に大きなホクロがあり、陰毛は意外に剛毛。「慣れてないので、やさしく、し・て・ね」なんて息を吹きかけてくるタイプで…なんて考えていると、のぞみ嬢が「お客さん、わたしはテクニックがないので、お客さんのリクエストに応えられないかもしれません。でも、でも、一生懸命尽くします」と、涙目で必死な様相ですがってきたので、私は少し驚きました。
これぞプロ根性。サービス業の鑑にして風俗嬢の絶滅危惧種。
「のぞみさん、そんなに気にしないでいいよ。誰だって最初は新人からスタートするんだから。それより何より大切なのは、目の前のお客さんを楽しませようとする気持ちですよ」
私はそう言って彼女の肩を軽く抱きました。「よーし、今日は新鮮な娘をいただきまーす」と、心の中でスキップしながら、顔を彼女の顔に寄せました。すると彼女は意外な態度で拒否してきました。これは予測不能のリアクションでした。
唇に指を当て「ダメです、ダメです。ダメなんです」と大声をあげたあと、「キ、キスはごめんなさい。彼としかしたくないんですぅ」
私はその態度がとても新鮮でした。甘酸っぱい思い出をアルバムの中から探してきたかのように感じたのです。
「のぞみさん、わかりましたよ。じゃあ、一緒にお風呂に入ろうか?」
ぎこちない様子の彼女。なぜか拳をグーにして、歯を食いしばっていました。ふたたび予測不能のリアクションでした。
「おいおい、どうしたんだい。まるで登校拒否の中学生みたいじゃないか?」
そう言って顔を覗くと、のぞみ嬢は困った顔をして「わたし、男性の身体を洗うのが苦手なんですぅ」と告白したのです。
「あのねぇ、ソープじゃないんだから気にしなくていいんだよ。それにシャワーを浴びるだけだから…ひょっとしたらのぞみさん、あなたは…」
「は、はい。じつは今日が初出勤なのですぅ」
私は「参った」という気持ちと「やった」という気持ちがミックスして、少しどもってしまいました。
「は、は、初出勤ということは、この仕事自体も今日が生まれてはじめて?」
「はい。だいたいこれまでつきあった人だって2人しかいなくて…」
私はその言葉を聞いて勃起しました。
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9/22
『風俗嬢は見たっ!?~某デリヘル店の経営展望のヒ・ミ・ツ~』part3
と、いうことで、風俗店を経営するにあたって、アタシ自身が一番、重要やと思ってるのが女のコのクオリティかと……。で、店長はどういった基準で採用してるんやろ?
店長「基準か……正直、ルックスって、そんなにこだわってへんよ。ただ、あまりに……ってのは採用せえへんけど、キレイ過ぎても採用はしないんや。意外やろ? なんやろ、美人って男にとって見てるだけならエエけど、近寄りがたい雰囲気もあるんやな。ぶっちゃけ、緊張して勃つに勃たん(笑)。つまり、遊ぶに遊べへん。これじゃ本末転倒やん。せやから平均的、でエエんちゃうの? たとえるならばクラスメートっぽいとか、お隣のお姉さん、妹、みたいな。それが僕の基準やな。金額的なことをいえば、平均的な女のコをそろえれば平均的な金額で遊んでいただけるし。でも、そこにオプションをどのように派生させるかは女のコの技量やで。たとえば“このコはSっぽいからボンデージの衣装を着てほしい”と思わせるとか。平均やけど、何かを加算させる……そこがプロとしてのテクニックっていうか、一歩飛び出るポイントやないの? そこからトップを狙ってほしいし、下のコたちには今のトップ2を揺るがしてほしいんやけど」
まぁ、そういうところに競争原理って生まれるんやろうな……。それじゃあ、店長はどういった点を査定するんやろ?
店長「まぁ、簡単なのはお客様のアンケートやな。あとは……ホンマはこんなことを恋華ちゃんには言いたくないけど……まぁ、ネットの某掲示板の書き込みは一応、検討するよ。まぁ、いわゆる本●行為の有無やな。全部を信じてはいないけど、時には本当のことが書かれていて。まぁ、分かるけどね、データを見れば。1週間前までの指名に比べて急激に伸びる。しかも、リピーターで……ってなると、ほぼ間違いなく本●やってるよね」
そういうのって、調査するんかいな?
店長「恋華ちゃん、他の女のコには言わんといてな。まぁ、調査はするよ。僕の知人をいわゆるお客様のフリをさせてプレイしてもらうんや。もちろん、料金は僕持ちでな。で、その後、報告してもらうと……。もしも、クロだったら? まぁ、二人で話し合って認めたらその場で辞めてもらうわな。認めなかったら、“そうか……”って分かったフリしてシフトを組まないようにするしかない。やっぱりな、風俗店にとって一番の痛手って本●をやっていることがバレることや。これが最大のリスクやろ。だって、やったらアカンことやん! だからバレる云々よりも絶対にやらせない。これが経営理念といえば理念」
まぁ、当然といえば当然のことやんな。しかし、そうやって調査されてるとは……。
店長「恋華ちゃん、あのな、知人を使って調査するんは本●のことだけやないねん。とくに新人に使うんやけど、ウチの店って講習はプレイの流れはDVDを見せて、細かいことは先輩がペニスバンドを使って教えるってシステムやん? つまり、生身のチ●ポを扱うのは初仕事になるワケや。で、最初からテクニックがあるとは思わんよ。でも、最初は本物のお客様をつけるよ。場合によっては先輩と3Pコースになるけど。それで最初のお客様のアンケートを見て、テクニック的に問題があるようやったら今度は知人にプレイしてもらうの。もちろん、お客のフリでな。そんで、その知人にプレイ中に“フェラはもっと、ココをこうしたほうがエエで”ってアドバイスを送ってスキルアップを狙ってるんやけどな」
な~るほどね~。まぁ、店長の知人を使って調査も、これならば逆に女のコにとってプラスになるからええんちゃう? 改めて店長に話を聞いてみて、お店の女のコのことを大切にしてくれてるんやな~って思った。これは働く側としては、メッチャありがたいことやし、いつまでも頑張って働こうって思えてくるわぁ~。恋華の経営作戦その3『女のコへのケアはシッカリと!』
と、いうことで、みなさんも、ドンドン風俗で遊びましょう!
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9/21
『風俗嬢は見たっ!?~某デリヘル店の経営展望のヒ・ミ・ツ~』part2
さてさて、風俗店を経営するにあたって大切なことって、なんやろ? アタシ自身が思うには、やっぱ女のコのクオリティやろ?
店長「もちろん、そうやけど、女のコについては後で話すとしようやんか。ほんで、“店”を経営するという観点からは、“いかに店の特徴を出すか?”なんや。ウチの店は、いわゆるホテヘルやけど、大阪でホテヘルって何軒あると思う? 分からんやろ? 僕だって分からん(笑)。まぁ、それだけ群雄割拠してるわけや。その中で生き残るには、いかに他店と差別化を図るか? それやと思うんやな」
はは~、それがオプションとかに表れるわけやな。そういえば、店長、変わったオプションやコースを作るの得意やもんね(笑)。
店長「そうやな、恋華ちゃんの『風俗を読む』のコラムにも書かれてもうたな(笑)。でもな、このオプションやコースも大まかにわけて二分化してるんや。たとえばなんやけど、大阪ってM性感が多いやん? つまりお客様が受け身になる風俗が主流だったりするわけや、大雑把に言ってしまえば。それゆえに、それなりのオプションを用意すればいいわけやな。いわゆる鉄板のオプション。オーソドックスとでも言うんかな? まぁ、最近の流れで言えば女装とか。なんか、多いよね~、女装の需要。で、当店でも、そのオプションを用意したわけです。女装コースに必要なものといえば、まずメイク道具でしょ? まぁ、これは使いまわしすればOKで一回、そろえてしまえば何回か使えるわな。で、問題はコスチュームやな。まず、下着は衛生面のことを考えてお客様に買い取ってもらうことにして。あとコスチュームは着回すとしても一度着たらクリーニングに出さなアカンでしょ。それが料金に含まれてくるわけや。それを計算したうえでオプション料金を算出するんやけど、このご時世やねん。店の利益ばかりを追求したら、お客様に負担がかかるし……そのバランスを取るのが経営者としての技量やないの?」
そうやな~、結局、オプションってコストはもちろん、女のコに還元することを考えたら、けっこう大変やねんな。
店長「で、もう一つはいかに店としての特徴を出すか。つまり、オリジナリティやね。これがねぇ、苦労する、当然。それこそ、店の経営を左右されるからな。でもな、当店ならではのオプションやコースを考えるのって経営者として醍醐味でもあるんやな。なので、僕、いつもメモ帳を持ち歩いてるねん。街とか歩いていて“これは店に使えそうや!”ってネタをストックするためやけど。あとは、お客様の声をいかに反映させるか? なのでプレイ終了後にアンケートを取って、そこに“今後、やりたいプレイは?”という欄を作って。そしたら多かったのは野外プレイで。でも、そんなん出来へんからホテルにテントを持ち込んでアウトドア気分を味わうプレイを考えたんやけど(笑)。あれ、女のコには不評やったな~、通気性が悪くて汗だくになるって(苦笑)」
たしかに、あのプレイはキツかった(笑)。でも、店長、ホンマにイロイロなプレイを考えるよね~。ボツになった企画ってあるん?
店長「そりゃ、あるわな。むしろ、ボツのほうが採用の3、4倍、多いで(苦笑)。たとえば、最近やったらA●B48に便乗して47人の女のコと絡む『48Pプレイ』ってのを思いついたんやけど。ウチの店、女のコ、21人しかおらんやん(笑)。くだらないやろ? でもな、そんなくだらなさって、けっこう必要やねん。そっちのほうがお客様に喜んでいただけるしな。でも、その際にはセンターで股間のマイクをパックンする女のコを選ぶ総選挙もやりたかったなぁ~」
もうええわ!(笑)まぁ、たしかに、ノーマルコースよりもオプションとかを特殊コースのほうがプレイしていた楽しいし、張り合いがあるってもんや。恋華の経営作戦その2『オリジナリティを磨け!』
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9/17
『風俗嬢は見たっ!?~某デリヘル店の経営展望のヒ・ミ・ツ~』part1
まいど! 恋華です! 最近、お店の女のコと話していて、けっこう多いのが「自分が風俗嬢を辞めても風俗に関わりたい」っていう意見なんやけど。イコール、風俗店のオーナーになりたいって女のコがけっこう多いみたいや。
まぁ、ウチのお店のオーナーの身の回りの物や自動車とか見るとエエもん使ったり、乗ったりしてるし。それを見たら、まぁ儲かると思うわな。それに今ならば、届けるべきものを届けるべきところへ届ければ、デリヘル店を開業できるし……ってことやろうか?
で、アタシはというと……今は風俗嬢として充実した生活を送ってるからか、そんなには経営者になりたいとは思わないんや。でも、やっぱり、いつまでも風俗嬢をやってられるワケやないし、カッコエェこと言えば女のコをプロデュースしてみたい……って気もあるし。それでも……きっと大変なんやろうな~、風俗店の経営って。そんなん考えてたら、もっと知りたくなってくんねんな? せやからウチのお店の店長に聞いてみた。なぁ、店長、デリヘル経営の秘訣ってあるん?
店長「秘訣? そうやな~、まぁ、女のコをケンカさせることかな?」
え? ケンカ? いやいや、女のコ同士は仲良いほうがエエんとちゃうの?
店長「まぁ、そうやけど……ケンカっていうのは“成績上の話”や。あのな、恋華ちゃん、もっと簡単に説明すると、お店が成功するには人気嬢は何人、必要やと思う?」
何人って……そりゃあ、多けりゃ多いほうがエエやろ? だって、そしたらお客様だって選択肢が増えるわけやし……せやから、多ければ多いほどOK!
店長「う~ん……やっぱ、そう思う? せやけど、僕の考えは2人でエエねん、今は。そう、“今”は、なんやけど。そりゃあ、人気がある女のコが多いとたしかに、お客様も多くなるやろうね。それは理想やけど、そうやな……そういう状況は2年後になってればエエかなぁって思う。今、ウチの店ってオープンして約2年。赤字やないけど、ぶっちゃけトントンやな、経営としては。恋華ちゃんが入店する前……そう、最初は人気が出そうな女のコを何人も雇って、オープン当初はウハウハやった(笑)」
ウハウハやったら、それでOKなんちゃうの? どうでなら今もウハウハになってアタシの生活もウハウハになりたいんやけど(笑)。
店長「まぁまぁ、そう言わんといてや(笑)。でもな、あっという間に売り上げは落ち込んだんや。と、いうのも、お客様は最初やからって、イロイロな女のコと遊んでくれるわけや。で、お気に入りのコを見つけたら、そのコを指名するわけやけど、女のコが多い分、お客様が分散してしまったんや。その結果、女のコの収入も減るのは当然やな。で、結局、お店を辞めてしまって……。その時、幸いにもトップ2だった2人は残ったんやけど、別に仲が悪かったわけやないけど、意識しあうようになって、収入を。それが相乗効果を生んで、やっぱ、お客様についてほしいからテクも上達するし……」
な~るほどな、いわゆるライバル関係ってやつか。でも、ライバル関係を築くんやったら、それこそ多いほうが切磋琢磨してエエんとちゃうの?
店長「いや、やっぱ、ナンバー1が頂点にいて、そのナンバー1と競り合うコがいると緊張感が生まれるわけや。そこに追いつけ追い越せという感じで、下のコたちが虎視眈々と上を狙うという図式が僕的には理想やな。トップの2人の下は何人いてもいいし、そのトップに食い込むための努力がお店を動かしていくんやな。もちろん、お店を大きくするにはトップが2人だけやなく、3人、4人と多くなるほうがエエねんけど、今はそういう体力がないから、2年後を目標にしてるってワケや」
へぇ~、そういうことなんや……。恋華の経営作戦その1『長期展望で頂上を目指す!』
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9/16
ジョージ社長の笑顔の向こう側に隠されている風俗店経営の奥深さpart3
カフェに着いてバイクを止め、店内に入った。ジョージ社長がアイスコーヒーを飲んでいた。俺はテーブルの前の席に腰を下ろした。
「コースケ、じつは『どこでもオナクラ』の店長の小林が少し前に電話をしてきて、『もう仕事をしたくない。今日で辞めさせてくれ』と言ってきたんだ」
俺は、マジかよ、と思った。
「そんな急な…。昨日会った時は元気そうでしたけど」
「なーに、その時点ではもう吹っ切れていたんだろう。辞めたいという者を引きとめるほど、今の僕にはパワーが残っていない」
ジョージ社長はいつになく弱気だった。
「社長、なんだか元気ないですよ。他にも何か心配事でもあるんですか?」
「じつは、小林は女の子を引きつけて他の店へ行くらしいんだ」
これには俺も驚いた。パイが決まっている市場での客の奪いあいは、もはや仁義なき戦いだった。
「それってルール違反ですよね」
「いや、風俗経営にルール違反もへったくれもないんだよ。きれいな女の子を集めた者が勝つ世界なんだ。しかも毎日、現金収入が入る仕事だ。うまくいけば、こんなにぼろ儲けできる仕事はない。しかし、肝心の女の子がいなくなれば…即、開店休業だよ」
「数日は今いる4人でまわして、デリヘルからヘルプにまわしましょう。募集は風俗専門の求人サイトで…」
「ああ、それは手配した。ほかにかつてウチで働いていて、その後独立した、いわば子分たちにも声をかけ、女の子をまわしてもらうよう依頼した。経営者には頭を下げなくちゃいけないこともあるんだ」
ジョージ社長はそうつぶやいて、残りのアイスコーヒーを飲みほし、ついでに氷も口に放りこんだ。
ジョージ社長は銀行に出向いて、新規の融資を依頼するという。ウチの組織はいちおう株式会社になっているから、銀行は話だけは聞いてくれるだろう。
俺はとりあえず事務所を兼ねたマンションに戻った。
『どこでもオナクラ』要員の4人の娘たちの姿がきれいに消えていた。逃げたか…。俺は真っ青になった。デリヘル部門の娘の1人、シンコに聞いた。
「おおお、おい、オナクラ娘たちはどこへ行った?」
「ああ、あの子たちねぇ、近所のファミレスでお茶してくるって」
「ファミレスでお茶?」
「そう。今日はヒマだしぃ~なんて言いながらマンションを出ていったよ」
俺は近所のファミレスに走っていった。店に入ると、なんとジョージ社長が4人にスイーツをふるまっていた。銀行に行くというのはウソで、じつは彼女たちが店を辞めないようフォローしていたんだ。なんて神経が行き届いた人なんだ、ジョージ社長という人は。
俺は壁から少しだけ顔を出して、様子を伺った。
「みんなには長く勤めてほしいから、どんどん好きなもの注文してちょうだい」
ジョージ社長、いつになく甘くやさしい声を出している。ううう、俺の知らないところで経営者の仕事をしていたんだ、社長は。
「さっ、さっ、スイーツだけに、僕とみんなとは甘~い関係だね」
おいおい、いつもはそんなくすぐったいことは口にしないだろう、社長。
「…そういえばコースケさんって女の子の気持ちをつかむの、ヘタね」
「そうそう、しおれたチ×ポ見せたけど、あれにも幻滅したわ。お店側の人が商品である女の子に露出したら、失格よねぇ~」
「そうか、コースケはそんなことをしたのか!」
おいおい、社長だって面接で露出したじゃないか…。
「わかったよ。コースケにはきつく言っておく。気分を害したなら、僕から謝る。悪かった。僕の経営者としての指導力不足が露呈したようだ」
そう言って頭を下げたジョージ社長。その姿を見ていると、俺は目頭が熱くなった。
風俗店の経営は毎日が悪戦苦闘の連続だ。社長は笑顔の向こう側にある苦労を見せないようふるまいながらみんなを引っ張ってくれている。涙ぐましい努力。俺は早くジョージ紗緒の片腕になりたいと思った。そして、俺もスイーツを食べたいと思った。
世間から見るほど甘くない風俗店経営の、ほんの束の間の休息の時間がそこに横たわっているように思えたからだ。
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ジョージ社長の笑顔の向こう側に隠されている風俗店経営の奥深さpart2
「今日の社長、なんだか元気なかったね」と、さやかとひとみが目を合わせて言った。
「そりゃ、おめえらがあまりにも社長を尊敬している態度じゃなかったから、めげちゃったんだよ」と俺は説明した。「あー見えても、ジョージ社長は繊細なんだ」
するとさやかが「だったら、具体的にどんなリアクションをすればよいのか、教えてください。コースケさんなら、女の子にどんなリアクションをしてほしいんですか?」と食らいついてきた。アー、ジョージ社長の気持ちが少しわかるよ。こいつらは自分で考えるということをしない。いつも他人から正しい答だけをもらおうとしている。風俗店経営の難しさは、この女の子たちのコントロールにかかっている。
俺は笑顔で答えた。
「…すれてない純情な女の子のリアクションだよ。『えっ、この人、チ×ポ、しごいている。えっ、な、なんなのぉー』って目をして、少し照れてみせるわけ」と俺。
「こんな感じですかぁ~」と、さやかが奇妙なポーズを取ってみせた。それは片手で自分の目を隠しながら人差し指と中指の間を大きく開き、その間から片目だけで相手を見るというポーズだった。
「さやか、グッジョブ! 最高だよ。そういう照れ隠しのポーズ、男なら誰もが喜ぶよ」
「じゃあ、練習しよ。コースケさん、ここで露出してみてよ」
「おい、おい、冗談はよせよ」
「あれぇ~、社長は面接のときに露出してシコシコしてたよ。しかもデカチンから湯気が出てた」
「そうそう、私も見せられた。でも、社長は当日のギャラをその場で現金支給してくれたから、信用できる人だなと思ったよ」
風俗店経営の舞台裏を垣間見たような気がした。社長は面接で娘たちの資質を確かめていたのだろう。そして面接日をそのまま初出勤日にさせるとは、強引だけど、確実に娘たちをキープする方法ではある。やるねぇ、社長。
「見せろ、見せろ!」「見せろ、見せろ!」
と、4人の娘の声が重なった。その声はどんどん大きくなっていった。
「見せろ、見せろ!」「見せろ、見せろ!」
「ええーい、うるさい。俺も経営陣の1人だ。よーし、コースケ様のデカチンを見て、驚くなよ」
そう言って俺はジーンズのファスナーを下ろし、するすると脱ぎ、パンツ1枚になった。
すると「デカチン、デカチン!」「デカチン、デカチン!」という掛け声に変わった。
俺は一気にパンツを下ろし、露出した。
しばし無言。4人の娘の8つの瞳が俺の股間に注がれた。と、数秒後に大爆笑。
「コースケさん、そりゃないよ。ちょーキモいよ。冗談で言ったのに、マジで見せるかなあ。ウチらはプロだよ。1本見てナンボの仕事だよ。タダ見せはまずいんじゃないの?」
そう言ったのは新人のトモカだった。俺は大きなショックを受けた。初出勤の娘にそんなことを言われたくない。しかもタメ口かよ。
「ほんとだよ、タダで見せるなんて、コースケさん、せこいよ」とさやか。おいおい、「見せろ」とリクエストしたのはおまえらじゃないか。
「ククク、それにコースケさんのチ×ポ、ぜんぜんデカチンじゃないし…」とナナが口をとがらせて言った。ガーン。いちばん気にしていることを指摘された。
「そんなこと、客の前で絶対に口にするなよ。その言葉だけで勃起しなくなるやつがいるから」
そう言う俺がその本人だった。俺のチ×ポはしおれたままだった。俺はパンツをはき、ジーンズをはいてから「俺はこれからデリヘルの送迎の仕事があるから行く。『どこでもオナクラ』の小林店長からケイタイに電話が入ったら、すぐに指定の場所に行けるよう、スタンバイしていてくれ」と言い残し、俺は部屋を出た。
と、そこにケイタイの呼び出し音が…。あっ、社長だ。
「はい、コースケです」
「おお、コースケ。たいへんなことになった、今からすぐ○○○○まで来てくれ。特急で」
俺はマンションを飛び出し、普段は使わないバイクにまたがり、社長が指定したカフェ○○○○までバイクを飛ばした。
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